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算命学から観た大韓民国と文在寅(むんじぇいん)大統領の行方
どこへ行く韓国、文在寅大統領よ、韓国をどこへ導くのか?
……算命学から観た大韓民国と文在寅(むんじぇいん)大統領の行方
朝鮮と日本の歴史
最も近くて最も遠い国、大韓民国(韓国)。考古学的には7000年前からのお付き合い。7世紀には朝鮮半島の百済(くだら)を高句麗(こうくり・朝鮮の国)から救うため大和朝廷が援軍を送ったり(広開土太王の碑)、新羅(しらぎ・朝鮮の国)と中国唐(とう)の連合軍と戦うために九州に防人(さきもり)を置いたりと古代から因縁の深かった朝鮮。
仏教は聖徳太子が摂政を務めたころ(6世紀)百済から伝わりました。鎌倉時代には元(げん・中国)が二度にわたって日本を攻撃し、この時も元の命令とはいえ高麗(こうらい・朝鮮)の軍も日本に攻め込んできました。豊臣秀吉が朝鮮を侵略したこともあります。時には友好国であったり、また時には敵対国であったりと、両国は互いにそれぞれの歴史を積み上げてきました。
現在の反日感情の根は明治新政府が成立する以前から朝鮮王朝にはありました。東夷思想(とういしそう、日本は朝鮮より文化的に劣る国という考え方)、中華思想(中国中心の考え方。朝鮮はこの中国の秩序の中にいる。日本はその秩序の外にある野蛮国)に凝り固まった朝鮮には侮日(ぶにち)感情(日本を蔑む感情)がすでにあったのです。それをそのまま引きずっての今日の反日感情なのです。韓国の歴代大統領で親日であった大統領はほとんどいません。親日を装っても、心の底には東夷思想があり、歴代大統領はそれを巧みに使って政治的難局を乗り切ってきました。大統領の支持率を高めるため、あるいは日本から金を引き出すために、民衆の反日感情を煽りました。近くは李明博(イ・ミョンバク)の竹島上陸。朴槿恵(ぱく・くね)の日本の歴史認識に対する厳しい姿勢。告げ口外交と呼ばれたのは皆さんの記憶にも新しいことでしょう。そして現在の大統領文在寅と続きます。
盧泰愚(の・てう)金大中(きむ・でじゅん)盧武鉉(の・むひょん)の流れを汲む左派勢力の文在寅大統領に算命学の光を当ててみましょう。
現在、日本と韓国は国交樹立後最悪の状態と言われています。歴史教科書を書き換えての反日教育、慰安婦の保障問題、徴用工をめぐる韓国最高裁の日本企業への有罪判決、自衛隊哨戒機へのレーザー照射、日本製品の不買運動、GSOMIA破棄宣言とその撤回など枚挙にいとまがありません。韓国は日本の安全保障にとっても、経済、文化の面でも、複雑に密接につながって切っても切れない関係にあります。迷走する韓国。そしてそのリーダーの文在寅大統領はどのような宿命を持ち、どのように運命を切り開いてきたのか、そしてこの先どんな道をたどるのか、算命学で解明していきます。
文在寅大統領の宿命
文在寅大統領の生年月日。1953年1月24日。
算命学陰占法によると文在寅大統領の主星は「乙(おつ)」になります。乙は陰の木性で小さな植物、例えば草花や蔦などを表します。因みに陽の木性は甲(こう)で大木を意味します。彼の主星である乙は踏まれても踏まれても何度でも立ち上がり、やがて花や実をつける、雑草のような忍耐力を持つ星です。しなやかで強靭です。彼の人生もまた、どんなに失敗し落ち込んでも甦る力強い宿命をもっています。そして乙のもう一つの特性は、すがれる人や頼れる人、引き立ててくれる人がいれば、どこまでも伸びていくことができる、というものです。彼の主星乙は雑草であり蔦でもあります。そばに大木があれば、それに絡まってどこまでも伸びていくことができるのです。彼の主星は、第16代大統領廬武鉉(の・むひょん)に絡まりながら、また周囲の者に助けられながら国のリーダーの位置まで彼を押し上げるほどの幸運をもたらしました。やがて廬武鉉大統領の側近となり、ついには後継者にまでなりました。援助者がいれば天に向かってどこまでも伸びていける運勢を持っているのです。
次に算命学陽占法を観ていきましょう。彼の陽占法の主星は禄存星(ろくぞんせい)です。
禄存星は愛情奉仕の星であり、人に対しては愛情深く、その人の地位や身分にかかわりなく、中庸の目で接します。また引力本能も備わっています。人を引き付ける力があるということです。この禄存星が彼の人気の礎となっています。つまり彼の主星の禄存星は国民に対して愛情を注ぎ、どんな人の意見をも公平に受け入れ国政に反映させることを示しています。
また禄存星は回転財の星です。この星を持つ人は非常に財運がある人と見ることができます。彼に財運があるということは、その国もまた財運を持つということになります。彼が大統領でいる間は、韓国は財を引き付け景気も上昇するということです。これら陰占法、陽占法いずれから見ても、韓国国民は理想的な大統領を選出したことになります。
文在寅の行動範囲は?
文在寅大統領の行動範囲を観てみましょう。人は誰でも宿命に3つの干支を持っています。その干支にはそれぞれ干支番号がついています。干支は60種類ありますから、1番から60番まで番号がつきます。その1番から60番まで円に番号を割り振り、自分の干支番号を線で結びます。人によっては線であったり点であったりしますが、ほとんどの人は三角形になります。その三角形の広さがその人の行動範囲になります。干支番号が25番ならば時計の25分と考えてみると分かりやすくなります。文在寅の干支番号は生年が29番、生月が50番、生日が12番です。円い時計の29分、50分、12分を線で結ぶイメージです。非常に大きい三角形が描かれます。この三角形の大きさは最大級の大きさです。彼の行動範囲は極めて大きいと言えます。彼は韓国の大統領ですから内政では国内のあちこちを走り回り、外交においては多くの国の最高責任者と重要課題について話し合い、国益実現のために最善を尽くす姿が思い描けます。彼は禄存星ですから、他国と深く関わって行こうと努力し、損得抜きの愛情を注ぎます。そして自国のみならず相手国の繁栄をも望みます。一時的に休戦中で、実はまだ戦争中である北朝鮮に対しても彼は積極的に働きかけています。韓国の平和と北朝鮮の繁栄を願うかのように……。アメリカ、中国、日本との関係においても韓国大統領としての務めを果たそうとしています。ここまで観てきた結論として彼は韓国にとって最高の大統領ということになります。しかし今の韓国の経済政策や外交において、陰占法、陽占法で観てきたようなすばらしい成果は見当たりません。むしろ文在寅政権は迷路にまよいこんだ八方塞がりの混迷に陥っているように見えます。
運命のいたずらか?文在寅の過ち
運命の悪戯というにはあまりに悲惨な過ちを犯していたのです。文在寅の大韓民国第19代大統領就任は2017年5月10日。この年は酉(とり)年です。彼は算命学的に一番やってはいけない致命的な過ちを侵してしまいました。天冲殺(てんちゅうさつ)期間中に大統領に就任していたのです。
天冲殺は「子丑(ねうし)天中殺」「寅卯(とらう)天冲殺」「辰巳(たつみ)天中殺」「午未(うまひつじ)天冲殺」「申酉(さるとり)天冲殺」「戌亥(いぬい)天冲殺」の6種類あり、誰もがこれらの天冲殺を1つ持ってこの世に誕生してきます。
文在寅大統領はその中の「申酉天冲殺」を所有しています。彼にとっては申年、酉年が天冲殺の期間で、災い事が起きやすい期間となります。天冲殺期間中は起こる災いをできるだけ小さいものにするために、極力ひっそりと普段通りの生活をするように心がけます。新しい行動は控えます。例えば結婚するとか、土地建物を購入するとかの類です。新しい行動が大きければ大きいほど降りかかる天冲殺の災いも大きなものとなります。災いを増幅させ取り返しのつかない現象を引き起こしてしまう、それが天冲殺の災いです。
文在寅は一生に一度という大統領に就任しました。一般の国民にとっては絶対にあり得ないほどの大きな出来事です。そのあり得ないほどの幸運があり得ないほどの災いとなって彼に降りかかってくることになります。彼の災いがどのように波及するのか、はかり知れません。大黒柱が倒れればその家庭は生活が立ちいかなくなるほどの大きなダメージを受けることになります。韓国の大黒柱である大統領の災いはそのまま韓国国民への災いとなって、降りかかるのです。それもあり得ないほど増幅されて……。
文在寅の順風満帆な運勢が天冲殺期間中に大統領に就任することによって、どう変化するのか、それを検証してみましょう。
バラ色の宿命が灰色に変わるとき
今まで述べてきたものは大統領就任前の文在寅の宿命でした。確かに彼の上昇運は大統領の座をももたらしました。陰占法、陽占法、行動範囲から見た文在寅の宿命に天冲殺期間の大統領就任という観点を加えてもう一度検証してみましょう。
彼は頼れる人引き上げてくれる人がいれば、どこまでも伸びてゆく運を宿命にもっています。韓国のリーダーが強運の持ち主なので、韓国の国運も周りの国々の力を借りて上昇し続けるはずでした。それが天中殺の大統領就任によって明るい未来に暗雲が立ち込め、さらに上昇運を下降運に変えていきました。天中殺の災いが真逆の現象を引き起こしていきます。韓国の最大の輸出国は中国であるにもかかわらず、その中国は米軍が配備したTHAADミサイルに反対し韓国に経済制裁を加えています。もちろん北朝鮮もTHAAD配備には反対です。米朝の仲介者として動く文在寅大統領を北朝鮮は拒否しています。日本とのGSOMIA破棄問題でアメリカとの安全保障にもヒビが入り、八方塞がりの状態なのです。それらの難問を韓国大統領として巧みに舵を取り、切り抜けていくはずでした。しかし、それがうまくいきません。失敗を取り戻そうともがけばもがくほど、負のスパイラルに陥ることになりました。
陽占法の主星禄存星は愛情奉仕・回転財・引力本能といった韓国の発展に大きく貢献するものですが、それが逆転します。国益を無視した、一時的な国民感情に動揺した政治。発揮されるはずの博愛が憎悪となって他国に向かいます。とくに日本に対して激しい反日感情となって爆発します。財運においても財を引き寄せることができずに、逆に大きく財を失うことになります。大きな財を引き寄せる強運は逆に韓国経済を破綻させるほどのダメージを韓国に与えかねません。また行動範囲の広さも多くの国々と親交を深めるよう作用するはずが、負の作用により、大風呂敷を広げただけになり、かえって信用を失うことになり、コウモリ外交とか嘘つき外交と言われています。
ことほどさように天中殺期間に新たな何かを獲得することは災いのもとになります。何かを失う場合は天冲殺の災いは受けません。これを読まれた方はぜひ自分の天冲殺が6つの中のどれに当たるか調べておくことお勧めします。
忌神(いみがみ)を抱えた文在寅の大運
10年ごとの運気を大運といいます。文在寅の54歳から93歳までの大運は次のようなものです。
54歳~63歳 己未 禄存・天印 半会 天剋地冲・庫刑
64 ~73 庚申 牽牛・天報 害 半会
74 ~83 辛酉 車騎・天馳 半会 支合
84 ~93 壬戌 玉堂・天庫 庫気刑 納音
彼は現在66歳ですから64歳から83歳までの20年間は大運天冲殺に入っています。上の太字が大運天冲殺をあらわします。大運天冲殺は強い上昇運を招きます。この20年間は、実力以上の能力を発揮できる時期で、急激な上り運になります。運気が上がる時期です。文在寅大統領は上昇運の真っただ中にいます。当然韓国も彼の上り運に乗ることになります。そうなるはずでした。ここまで読まれた方はどうなるのかもうお分かりでしょう。天冲殺期間中の大統領就任が、今まで述べた逆の結果を招いてしまうのです。つまり素晴らしい上り運が恐ろしいほどの下がり運になってしまうのです。
10年スパンで大運を観てみると、彼は64歳から73歳の大運の中にいます。彼の宿命の干支を五行(木・火・土・金・水)に当てはめてみましょう。生年の壬・辰は(水・土)、生月の癸・丑は(水・土)、生日の乙・亥は(木・水)となり、水性が多く五行のバランスが著しく崩れています。さらにこの大運の干支は庚申(かのえさる)です。この庚・申の干支が問題なのです。庚も申も金性で、算命学では金生水(きんしょうすい、金は水を生む)となって彼の水性を増やしてしまいます。五行のバランスがさらに悪くなり、その悪さをする庚・申(金性)が10年間も居座っているのです。この10年間の庚・申は忌神(いみがみ)大運となって、彼の運気を狂わせ続けます。忌神とはその人の運勢を狂わせ、運気を下げ、やること総てを裏目にしてしまう恐ろしいものです。
天冲殺期間中での大統領就任。10年間廻っている庚・申の忌神。大運天冲殺の下降運。これらを踏まえて考えると文在寅のみならず、韓国も運気は下がっていき、想像を絶するほどのどん底を味わう可能性が高くなります。
算命学陰導占技時代論から観た大韓民国と文在寅大統領の行方
古代中国では陰陽説や五行説を組み合わせ国の存亡を知ろうとしました。群雄割拠する諸侯が覇権を競って戦います。その拠りどころとなったのが算命学陰導占技の時代論です。戦う相手の将軍の宿命を知ること、その国の運命を知ることが戦の勝ちに直結すると考えられたのです。その陰導占技時代論から韓国および文在寅大統領の今後を紐解いていきましょう。
1948年8月、アメリカの支援によって大韓民国が建国され、その年9月にロシアの支援によって朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が建国されました。朝鮮は北緯38度線によって二つの国に分かれました。この二つの国は戦闘が一時的に止まっている状態、つまり停戦中なのです。韓国の建国時に作られた憲法は6回も改憲され、現在は1987年改憲の第六共和国憲法で、大統領直接選挙制になっています。文在寅大統領はその憲法下で活動しているので、陰導占技時代論は1987年からスタートします。
時代論は建国から10年単位に動乱期(西方)→学習期(北方)→経済確立期(東方)→庶民台頭期(南方)→権力期(中央)→動乱期(西方)と一巡します。現在は2019年、韓国は南方の「庶民台頭期」に入っています。庶民台頭期とは庶民の力が大きくなり、時の政府に圧力をかけ、庶民主導の政治になる、そういう時期を指します。「朴槿恵大統領弾劾ロウソク集会」によって朴槿恵は大統領から引きずり降ろされました。庶民台頭期を象徴する出来事です。文在寅大統領も国民の世論に振り回され、右往左往して国政が定まりません。国のリーダーはたとえ国民から悪人呼ばわりされても、将来を見据え国益を最優先しなければなりません。文在寅大統領はこの動乱期に適しているのか、韓国を明るい未来へと導けるのか、疑問符が付きます。それを知る手掛かりが算命学の数理法にあります。文在寅がどの方位で活躍できるのかを探りましょう。
文在寅の数理法の点数は北方132点、東方67点、南方0点、中央33点、西方18点でした。この中で点数の一番高い方角が、一番活躍できる方位です。文在寅の活躍の場は北方の学習期になります。今、韓国は南方の庶民台頭期に入っています。しかし彼の南方の点数は0点。つまり彼はどんなに努力しても活躍することはできないのです。徴用工問題、GSOMIAの問題にしても、韓国国民にも日本政府やアメリカにも納得のいく明確な解決策を示さず放置している状態です。彼が活躍できないということは韓国自体が活躍できないということになります。活躍できないどころか、かえって内外に迷惑をかけることになります。庶民台頭期は糸の切れた凧のように、庶民の一時的な感情で国の将来を決める、いわゆるポピュリズムに陥りやすいのです。文在寅は、庶民台頭期に入った韓国において、庶民感情をうまく抑制し先導することができず、国も国民をも悲惨な未来へと導いています。悲惨な未来とは朴正煕(ぱく・ちょんひ)時代の「漢江(かんこう)の奇跡」以前の世界の最貧国に逆戻りをするということです。[*お願い……漢江の奇跡についてはネットでお調べください。徴用工賠償問題にとって重要な出来事です。]
文在寅が大統領でいる間は韓国に発展はなく、逆に衰退が待っているという結論になります。韓国に災いが起きないようにするためには、文在寅が一刻も早く大統領を辞任することです。天冲殺が原因で起きる事象で一番怖いのは、ある日突然、奈落の底に突き落とされることです。防ぎようがありません。
韓国と文在寅の未来
文在寅は天冲殺期間中に大統領就任という算命学では絶対避けなければならない過失を犯しました。ただ大統領を辞めるだけでは済まず、それなりの代償を払わなければなりません。多くの歴代大統領のたどった道、弾劾裁判による有罪判決、極刑ということも十分考えられます。最悪の終焉を迎えることになるでしょう。
文在寅大統領の辞任後の韓国の運勢はどうなるのか予測してみましょう。天冲殺の災いによって下げられた運気は簡単に元に戻せません。かなり長い年月が必要です。そして運気復興の一番の担い手になるのは次期大統領の宿命と運命次第ということになります。次期大統領の手腕、能力はもちろん必要ですが、算命学的に一番大事なことは、いつ大統領に就任するのか、その時期なのです。本人にとって算命学的に運気絶頂の時に就任しなければ、文在寅の天中殺の災いで落ちた運気を上昇させることは難しくなります。残念ながら次期大統領の運気絶頂期と大統領選挙の時期、就任の時期が一致することなどなかなかありません。むしろ次期大統領が天冲殺期間中に就任する可能性が高くなります。韓国は天冲殺の負のスパイラルによってどこまでも落ち込み、回復には長い時間が必要となるでしょう。
最後に私は韓国及び文在寅大統領に対していささかも憎悪や悪感情は持っていません。韓国も日本も共に繁栄することを望む一人の日本人です。算命学鑑定士として文在寅大統領の宿命から韓国の未来を読み解いたにすぎません。不快に思われる方にはお詫びいたします。つたない文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました
栃木県宇都宮市五代三丁目6‐2
算命占星術鑑定所 明学院宇都宮校
矢口南岳 作
明学院第一回生 編集
偉人鑑定|2019年11月30日